ホーム > これまでの本屋大賞 > 2005年本屋大賞結果発表&発表会レポート
売りの現場からベストセラーを作ろうと、全国の書店員が自分たちが最もお客様にお勧めしたい本を投票で選ぶ「本屋大賞」。第2回目となる今年は昨年10月1日からエントリーの受付けを開始、12月1日から一次投票を開始しました。この投票には昨年を50人以上上回る269人の書店員が参加しました。この一次投票の上位10作品をノミネート作品として今年1月14日に発表。その後、2月28日まで187人の書店員がノミネート10作品を再び読みなおし二次投票を行いました。
その結果、恩田陸さんの『夜のピクニック』が第1位となり、「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本 2005年本屋大賞」に選ばれました。
| 順位 | 表紙 | 書籍名/作家 | 得点 |
|---|---|---|---|
| 大賞 | 『夜のピクニック』 著/恩田 陸 (新潮社) |
374点 | |
| 2位 | 『明日の記憶』 著/荻原 浩 (光文社) |
302点 | |
| 3位 | 『家守綺譚』 著/梨木 香歩 (新潮社) |
274点 | |
| 4位 | 『袋小路の男』 著/絲山 秋子 (講談社) |
185点 | |
| 5位 | 『チルドレン』 著/伊坂 幸太郎 (講談社) |
155点 | |
| 6位 | 『対岸の彼女』 著/角田 光代 (文藝春秋) |
153点 | |
| 7位 | 『犯人に告ぐ』 著/雫井 脩介 (双葉社) |
138点 | |
| 8位 | 『黄金旅風』 著/飯嶋 和一 (小学館) |
102点 | |
| 9位 | 『私が語りはじめた彼は』 著/三浦 しをん (新潮社) |
92点 | |
| 10位 | 『そのときは彼によろしく』 著/市川 拓司 (小学館) |
74点 |
暖かな春の日…
4月5日、快晴。東京の気温は20℃近くまであがり、 桜の花が一斉にほころぶ中で発表会の日を迎えました。
昨年10月から続いた「第2回年本屋大賞」もいよいよ発表。たくさんの協力のもと、会場の準備が整い、受付けもスタンバイOK! どのくらいの人が来るのか期待と不安でいっぱいです。
静かな音楽が流れる会場
書店員、出版関係者、報道取材者で会場が徐々に埋まっていきます。
ずらっと並ぶ発掘本。
全国の書店員さんが寄せた熱い推薦POPに手が伸びます。
いよいよ開会!
会場に入りきれず、ロビーまで人が溢れました。
舞台に向けられたたくさんのカメラ。
緊張が高まる中、司会者の声が。
「お待たせしました!2005年本屋大賞 発表会を始めます」
ご挨拶
本屋大賞実行委員会代表 浜本茂が登壇。
皆の視線と熱気がどっと舞台へ。
開会の挨拶を行いました。
来賓のご挨拶
「王様のブランチ」でおなじみの松田哲夫さんよりお言葉をいただきました。
手には松田さんの推薦POPが!
緊張の発表!
ノミネート本10冊の中から2005年本屋大賞を受賞したのは、、、
「『夜のピクニック』恩田陸さんです!」
祝福の拍手に包まれて、恩田さんが登壇。
会場の拍手が一段と大きくなりました。
記念品授与

大賞受賞として本屋大賞ロゴマーク入りクリスタルトロフィー、副賞として図書カード10万円分(日本図書普及株式会社さまご提供)、花束を贈呈しました。
恩田陸さんのご挨拶
【恩田陸さんの受賞コメント】
皆さんどうもありがとうございました。
小説家として初めていただく賞が「本屋大賞」で本当にうれしいです。
今回初めて賞というものをいただいて、改めて賞というものは恐いなと思ったんですけれども、選ぶ方も選ばれる方もいろんな意味で責任が生じるし、この結果がずっと残っていくというのもやっぱり恐いことだなと思いました。
しかしこれから10年、20年と経ってやっぱり「本屋大賞」の本は信頼できるよね、今もスタンダードになって残っているよね、と言われるような賞になってもらいたいですし、私も選んでいただいた皆さんを後悔させないよう良い作品を書いていきたいです。
ありがとうございました。
書店員のみなさんと記念撮影
舞台に乗り切れない程の書店員さんが、手に手にオリジナルの『夜のピクニック』POPを掲げて、恩田さんとパチリ!
書店員さんの熱気と迫力に、舞台を囲む報道関係者や出版関係者の間から「おぉ〜」と息を呑む様子がうかがえました。
このときのPOPは記念アルバムとして恩田さんに。
和やかな歓談
会場には市川拓司さん、三浦しをんさん、荻原浩さん、椎名誠さんら作家の方々がご来場くださいました。
少し緊張の面持ちの書店員さんと和やかに歓談していました。
閉会のご挨拶
【本屋大賞実行委員 高頭佐和子】
たくさんの皆様にお集まりいただき、皆さんと一緒に恩田陸さんの本屋大賞授賞を喜べることを実行委員のひとりとして心からうれしく思ってます。
そして今回たくさんの書店員の熱のこもったコメントを読んでいて、改めて感じたことがあります。それは本というのはいらない人にとっては邪魔くさい紙切れの束だし、私たち書店員にとってはまず何より商品ということでありますが、その本を好きな人にとっては、本当に宝物なんだと思いました。
その宝物になる最後の現場に居合わせられるってこと、本屋を続けているとなかなか良いことばかりじゃないし、今は不景気な話ばかりで大変なんですが、本当に幸せな仕事だと思います。ですから書店員のひとりとしてその幸せな立場でひとりでも多くの方に宝物と出会えるような現場を作っていきたいです。
また本屋大賞は、本屋だけのものでなく本に携わるすべての職業の人のものであり、何よりも読者のものでありたいと考えてます。来年もよろしくお願いします。
小川洋子さんから届いたお祝いのコメント
【第1回本屋大賞受賞作家 小川洋子さん】
本日は授賞式に伺うことができず、誠に申し訳ございません。
まず何より、恩田陸さん、おめでとうございます。
昨年、私は授賞式の時、この本屋大賞がどれほど大勢の方々の情熱によって支えられているかを実感し、そのことに感動を覚えました。きっと恩田さんも同じお気持ちでいらっしゃることでしょう。
全国の書店員さんに囲まれた恩田さんの笑顔を想像するだけで、私まで幸せな気持ちになります。いつか恩田さんとお目に掛かれるチャンスがあったとしたら、きっと何も言葉を交わさなくても、ただ見つめ合うだけで、本屋大賞受賞の喜びを共有する者同士として、心を通わせることができるのではないかと思います。それほどまでにこの賞は、作家にとって特別な喜びを与えてくれるものなのです。恩田さん、本当におめでとうございます。
最後に、本屋大賞のますますのご発展をお祈りいたしております。