ホーム > LOVE書店! > STARの1冊 > 第14回佐野夏芽さん
佐野夏芽 (さの・なつめ)
1985年生まれ。東京都出身。グラビア、DVD出演多数。TVドラマ、バラエティ、CMで活躍。CM「DMM.com」が7月下旬からオンエアー。長嶋一茂企画主演映画「ポストマン」に出演。来年2月公開。劇団ひとり原作映画「陰日向に咲く」出演。来春公開。佐野夏芽オフィシャルブログ「なつめのブーログ」
—— 子供の頃読んだ本で、記憶に残っているのは?
「こまったさん」シリーズというのが図書館に全巻そろっていたので、よく読みました。「こまったさんのカレーライス」とかいろいろ読んだのを覚えています。こまったさんが毎回まき起こしてくれるオトボケな事件で、「フッ」と笑えるところがいんですよ。いろいろな料理にちなんだシリーズで、物語を楽しみながら料理の作り方も分かる本でした。
—— それでは、最近はどんな本をお読みでしょうか?
友達にすすめられて読みましたが、石田衣良さんの「4TEEN」が楽しかったですね。14歳の男の子の心理や考え、遊びとかまったく分からなかったんです。それがこの本のおかげで、少しわかるようになりました。 「今度生まれて来る時も女の子がいい」と思っていましたが、「ちょっと男の子になってみたい」と思うようになったんです。この作品を読んで変わりましたね。
—— 男の良さはどういうところですか?
男同士の友情ってさっぱりしていていいなあと、憧れました。女の子同士の喧嘩ってずるずると長引きますよね。ところが、男の子同士だと、「一発殴って終わりにしよう」って、あっさり終わったり……。ハッキリしているのがいいですね。そういった男同士の友情あり、恋あり、喧嘩ありで中学2年生の4人の同級生の1年間の出来事を描いた作品です。特に後半の、病気の友人を励ますところが男の子らしいと思いました。本当に心配で、悲しいのに、くよくよしないで彼を明るく笑わせようとするところなんか、もうジーンときました。
—— その次に、「陰日向に咲く」ですね。
最近読んで驚いたのが、この作品です。最初は、普通の短編集だと思って読んでいたんですよ。でも最後の一編で、それまで想像していたことをひっくり返されて、「劇団ひとりさんて、すごい!」と思いました。お話しの中にある伏線が、効いていますね。短編の中でもどんでん返しがあって、しかも全体を通じてどんでん返しがあります。本を読んだ時「映画にしたらいいのにな」とふと思ったんです。そしたら、本当に映画化されるという話を聞いて、またびっくり。そして自分も出演することになりさらにびっくり。来年春公開なので見てくだいね。
—— 特に、面白かったのはどの話ですか?
やはり「崖っぷちのアイドル」ですね。私も一応アイドルなので特に興味がありました(笑)。ぜんぜん人気もなくて、汚れの仕事ばかりのアイドル「みゃーこ」を支える、数少ないファンのゆうすけ達が、みゃーこを傷つけまいとする応援行動に、心打たれました。その他話したいエピソードはたくさんあるのですが、まだ読んでいない方の楽しみを奪ってしまうので・・・(笑)この本は、物語の組み立ての面白さが楽しめるので、普段本を読まない友達にも、たくさんすすめました。
—— そして、次におすすめしていただくのは?
高橋歩さんの「LOVE&FREE-世界の路上に落ちていた言葉 」というフォト紀行というか、詩集というか。今日持ってきているこの本です。本屋さんに行ったら、高橋さんの特集のコーナーがあってそこで気に入って買いました。南極から、北極まで約2年間。奥さんと世界中を放浪した記録です。それだけに一言一言がすごく素敵で、写真もいいです。世界各国の子供たちを撮っていますが、その表情が明るくて。おそらく高橋さんは、ものすごく人に話しかけるのが好きなんじゃないだろうか、と思いました。その楽しそうな光景が伝わってくるようです。
—— 著者が放浪した国の中で、どこが印象的でしたか?
やっぱりインドがすごいです。行ったことはありませんが、思ったよりずっと大変なところですね。浮浪者があふれて、道に寝そべったり、手がない子がいたり……。カメラを向けてはならないような悲惨な光景があります。でも、著者が実際に行った体験を読むと本人達はそうでもないようなんです。そうした障害のある人も話してみると暗くない。意外に明るい。地べたに寝ている浮浪者にしてもそのようです。著者が彼らを真似て寝そべってみると、意外にも地面がひんやりと気持ちよくて快適だったらしいです。とにかく現地に行って何でも体当たりで、人の中に入っていくところが高橋さんの良さなんでしょう。2年もの間いろいろなことを体験しても「俺はこれからだ」「まだまだ」と、最後に言っているのがまたカッコイイ。
—— 佐野さんが行くとしたらどの国ですか?
やっぱりインドですね。でも軽々しい気持ちで行ってはいけない気がします。いつか、インドに行けるような大人にならないと思います。
—— 他にも、高橋さんの作品をあげるとすると。
一冊あげるとすると「イツモ。イツマデモ。 I love you always & forever」ですね。これは、放浪の話ではなくて、恋愛系ですね。奥さんとの恋とか出会いとか、旅して気づいたこととかが綴られています。こんな愛のカタチもあるのだなあ、と思わされました。
—— あと、リリーさんですね。
ええ「東京タワー」です。でもちょっと出遅れて、私が読んだ時にはすでにベストセラーになっていました。いろんな人から、感想を聞いていて、「今さら読むのもなあ」と迷っていたんです。 でも読んでみると聞いた通りで、号泣しました。今、いっしょにいる母親のことを改めて考えるようになって……。オカンとはタイプが違いますが、親孝行しなきゃなあ、と思いました。
—— とくに心に残った場面はどこでしょうか?
最初、オカンは友達がくるとご飯を作ったり、話をしたり、ものすごく元気で働き者だったですよね。私も本を読んでいて元気なオカンが大好きになっていました。それだけに、病気になってから元気がなくなっていくオカンが余計に悲しくなりました。オカンが私の本当の身内の人のように思えて、物語の中なのに本気で心配してました。
—— 風水もお好きなようですね。
李家幽竹さんの「幸せを呼ぶインテリア風水」を読んで、自分の部屋でそれを実践しています。旅行風水も好きで「新版 絶対、運が良くなる旅行風水」にでているパワースポット巡りをしたりしてます。パワースポットっていうのは運気が良くなる場所なんです。先日、京都に行ったときにパワースポットになっている神社とかを訪ね歩いてきました。
—— 江原啓之さんもかなりお好きだとか。
ほとんど読んでますね。新しいところだと「人間の絆-ソウルメイトをさがして」とか。江原さんの本を読むまでは、運命とか、出会いとか意識したことがなかったです。でも、人の出会いは偶然ではなくて、何らかの必然性があるということだそうで、毎日感謝することの大切さを痛感しました。
—— 行きつけの本屋さんとかありますか?それとも大型書店に行きます?
それが、家の近所に大型書店があるんですよ(笑い)。店内の巡回コースは、雑誌コーナー〜風水〜手芸〜文芸書ですね。手芸も好きでよくいろんなものを手作りしたりするんですよ。 POPや本の帯は注目しています。帯だと、タレントの推薦の言葉に弱いです。「感動した」「号泣した」とか……。POPだと、手書きのものが好きです。書店員さんが一生懸命書いていて、それを読むと「きっといい本だ」と思えてしまいます。「LOVE&FREE」も手書きPOPを読んで買った本です。本を読むのは、お風呂とか、電車の中とか。でも理想は、海辺のハンモックです。波の音と風の音だけの聞こえるような静かなところで、いつか読書してみたいです。
—— では最後にお仕事の方の近況を聞かせてください。
7月下旬からオンエアーされるDMM.comのCMにでています。インターネットで注文して、郵送で返却するDVDレンタルなんです。撮影はものすごく順調にほとんど1回でOKだったんですけど、最後のカットではまりました。 リズムにあわせてピョンピョン跳ねることができなくて。私リズム感がないようなんです。
—— 映画とかTVでは?
来年の2月公開ですが「ポストマン」という作品に出演させていただいています。郵便局員の役なんです。この映画の企画と主演は長嶋一茂さんで、「自分はアナログ人間なので、手紙のよさを再認識して欲しい」という思いが込められているそうです。 あと先ほどお話した、来春公開の「陰日向に咲く」にも「崖っぷちのアイドル」のライバルのアイドル役で出演させていただきました。私、自身も仕上がりが楽しみです。
—— どうもありがとうございました。
おはなしりょうりきょうしつ2「こまったさんのカレーライス」寺村輝夫/作 岡本颯子/絵(あかね書房)
「4TEEN」石田 衣良(新潮社)
「陰日向に咲く」劇団ひとり(幻冬舎)
「LOVE&FREE-世界の路上に落ちていた言葉 」高橋歩(サンクチュアリ出版)
「イツモ。イツマデモ。 I love you always & forever」高橋歩(A-Works)
「東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜」リリー・フランキー(扶桑社)
「幸せを呼ぶインテリア風水」李家幽竹(ワニブックス)
「新版 絶対、運が良くなる旅行風水 」李家幽竹(ダイヤモンド社)
「人間の絆-ソウルメイトをさがして」江原啓之(小学館)