ホーム > これまでの本屋大賞 > 2008年本屋大賞「この文庫を復刊せよ!」

5周年記念特別企画「この文庫を復刊せよ!」

本屋大賞第5回記念として本屋大賞投票と同時に募集したのが「この文庫を復刊せよ!」のアンケート。これは、絶版あるは重版未定などで入手困難な文庫作品を募り、なんとか復刊交渉していこうという試みです。 全国約100人の書店員から200点以上の熱いコメントと共に、広範なジャンルからバラエティに富んだリクエストが集まりました。復刊希望がもっとも多かった『マイナス・ゼロ』や『キャンディ・キャンディ』など、今や入手困難となった作品の数々と復刊希望の熱い叫びをじっくり読んでください。

「愛が裁かれるとき」澤地民枝/文春文庫

佐伯敦子/有隣堂ヨドバシAKIBA店

日本が豊かになったころから、離婚、家庭崩壊が顕著に始まったような気がします。いつから人は法という名のもとで愛を裁くようになったのでしょうか?これは、昭和30年代の家庭裁判所を舞台にしたルポタージュで一見のどかで幸せに見えた昭和の時代にも実は壊れた愛情を抱えていた人達がいたのだということを教えてくれた一冊です。

「アイヌ童話集」金田一京助/講談社文庫

<アイルの書>ナンシー・スプリンガー/ハヤカワ文庫FT

安田信之/有隣堂ミーナ津田沼店

2セット個人所有している数少ないシリーズ。3回以上の再読に耐えうるケルト系ファンタジー。貴婦人の方にもお薦め。コミック『妖精国の騎士』のネタ本の1冊。内容の濃さはその十倍以上。

「アウトサイダー」コリン・ウィルソン/集英社文庫

芝健太郎/フタバ図書MEGA

コリン・ウィルソンの代表作が絶版とは!

「商いの心くばり」伊藤雅俊/講談社文庫

片桐明/ブックストア談 新大阪店

「悪魔物語・運命の卵」ブルガーコフ/岩波書店

坂寄修一/紀伊国屋書店新宿南店

ロシアSFといえばゴーゴリに始まり、ザミャーチン、プラトーノフ、ストルガツキイ、そしてブルガーコフである。ブルガーコフは風刺作家であるから、当時のロシアについてある程度の知識を要する。当時のソ連政府を寓話的物語に仕上げて皮肉った作品が多い。多くの作品がザミャーチンらと同様に発禁処分とされたが、代表作の「巨匠とマルガリータ」は文句のつけようがない傑作である。ところが短編となると新刊では現在、一冊しか手に入らない。ロシアのSF作品は、徹底的に痛めつけられてもはや苦痛に鈍感になっているとしか思えないほど、暗く荒んでいる。前衛的としか言いようのない狂った短編を読んで、物語の編まれた年代を知るといつも愕然とする。ロシアSFは一周遅れのフロントランナーなのだ。

「悪夢の棲む家」小野不由美/講談社X文庫

平本久美子/神奈川県

発売時に読んで、とても怖かった記憶があります。あまりの怖さに内容を覚えておらず、また怖すぎて手元において置けなかったので、どう怖かったのかいまさらながら気になっています。これだけ現在人気のある作家なので、ぜひ復刊してほしいです。

「悪霊なんかこわくない」小野不由美/講談社X文庫

渡邊由貴/TSUTAYAアミ中百舌鳥駅前店

読んだのは小学校高学年の時でしたが、本のせいで恐くて眠れないという目に初めてあいました。恐くて、恐くて、それでも図書館に行くたびに続きを探しては借りて読みました。面白いのですが、あまりにも恐かったので、シリーズを自室に置く勇気が無くて(『十二国記』はあるのです)買わなかったことをずっと後悔しています。復刊されたら、今度こそまとめ買いすることを誓います。見える場所にあるのは恐いので、棚の奥に直してしまうかもしれませんが…。

岩堀華江/有隣堂厚木店

十二国記シリーズがどんなに売れても、何故、復刊しないのでしょう?ストーリー展開やバッチリ伝わってくるスリル、ドキドキ感など、ティーンズ向けとは思えない。シリーズ全作一気読みしました。この巻だけではなく、悪霊シリーズ、まとめて全作品復刊を希望します。

「あなたにここにいて欲しい」新井素子/講談社文庫

平野千恵子/紀伊國屋書店松戸伊勢丹店

私の世代は新井素子に大きな恩恵があると思う。それなのにその初期の作品のほとんどを今の読者に紹介できないとはとても悔しい。ぜひとも復刊して欲しい。

「アルファベット荘事件」北山猛邦/白泉社My文庫

横矢浩司/東山堂書店 外販セクション

レーベルの消滅により絶版となった不運な作品。北山さんを読み始めたのはその後なので、いまだに読めないでいるのです。盛岡在住の作家さんなので復刊してもらえたら精いっぱい応援したいです。

「アンバーの九王子」ロジャー・ゼラズニイ/ハヤカワ文庫SF

女性書店員/明正堂書店

ロジャー・ゼラズニイ作品でヒロイック・ファンタジイ系がのきなみ手に入らない状態を何とかして欲しい!

<伊集院大介シリーズ>栗本薫/講談社文庫

「一年ののち」フランソワーズ・サガン/新潮文庫

奥井将/喜久屋書店高岡店

映画「ジョゼと虎と魚たち」を見たひとで読んでみたいひとがいるとおもうから

「ウォーホル日記」バット・ハケット/文春文庫

江川惠里加/三省堂書店そごう千葉店

作品は見れば誰でも分かるウォーホルの作品ですが彼の実像に触れた出版物はなかなか少なくて残念。川上弘美さんもお勧めしていた本なので読んでみたいです。

「失われた横顔」フランソワーズ・サガン/新潮文庫

奥井将/喜久屋書店高岡店

上記の2点と合わせてそろえたいから。

「歌の降る惑星」菅浩江/角川スニーカー文庫

大熊江利子/YC VOXワカバウォーク店

ありきたりですが、私がSFにはまったきっかけは、新井素子星へ行く船シリーズと大和真也ジュゼシリーズ。もう一つ忘れられないシリーズとして、菅浩江のセンチメンタルセンシティブシリーズがあります。シリーズと銘打っておきながら2冊しか発行されず、続編を首を長〜くして待ちわびていました。実は図書館で借りて読んでいたので、本が手元にありません。もう主人公ナツメの彼氏の名前を忘れちゃいましたよ〜(金髪ハンサムな上司だったことしか覚えていない。)うたかたの楽園と合わせて2冊で1冊の復刻を期待しています。

「海の瞳」清岡卓行/文春文庫

三瓶ひとみ/ジュンク堂書店新宿店

「二十歳のエチュード」を遺して自殺した原口統三を友情をこめて綴った傑作。

「エヴァ・ライカーの記憶」ドナルド・A・スタンウッド/文春文庫

長谷川真美/ブックストア談 新大阪店

書評で読んで面白そうだったから。

「AD2015隔離都市」桜庭一樹/ファミ通文庫

江川惠里加/三省堂書店そごう千葉店

桜庭一樹さんのデビュー作です。是非、読んでみたいのです。

「エーミールと60ぴきのざりがに」アストリッド・リンドグレーン/講談社文庫

岸田安見/紀伊國屋書店本町店

みんなが困るいたずらばかりするエーミールですが、その心は思いやりと勇気にあふれ、そのいたずらも彼なりの優しさや考えがあってのこと。お父さんにお仕置きとして小屋に閉じこめられても、木の人形を彫りながらお母さんが戸を開けに来てくれるのを待っています。エーミールの両親が、叱るべきところはきちんと叱り、子どもをひとりの人間として認めているところは、親になった時に見習いたいところ。子どもに読んであげるのももちろんですが、親やこれから親になる人にも読んでほしい物語です。親の深い愛情と子どもの精一杯の思いが伝わってくるエーミールシリーズ、是非復刊していただきたいです。このISBNは講談社文庫ですが、講談社青い鳥文庫でも刊行されていました。他に「エーミールと大どろぼう」「エーミールとねずみとり」もあるので、併せて復刊希望します。今は岩波で復刊された「エーミルとイーダ」(他2作)をおすすめしていますが、その中に講談社のエーミールシリーズも加えて、ひとりでも多くの方におすすめしたいです。

「えみちゃんの自転車」古舘伊知郎/集英社文庫

丸山由美子/うさぎや作新学院前店

どーしてももー一度読みたい!あの古舘伊知郎さんがF1中継の裏で悲しみを乗り越えていたなんて!

「エラスムス」J・ホイジンガ/ちくま学芸文庫

広沢友樹/有隣堂横浜駅西口店

ホイジンガの歴史著述の仕方には、資本主義社会に生きる現代人が忘れてしまいがちになる、人間の営みに対する暖かみを感じることができます。しかもこの「エラスムス」においては、中世の最も熱かった時代のひとつでもある宗教改革期におけるエラスムスの静かな眼差しが克明に記されています。

「沿線地図」山田太一/角川文庫

生駒聖/金高堂土佐山田店

山田太一のドラマを見直すたびに、その普遍性に驚かされる。この作品もしかり。1983年出版の作品だが、全く色褪せていないし、むしろ現代にも通用するテーマが語られている。昨年「岸辺のアルバム」が光文社から復刊されたが、贅沢を言えばこの本とセットでやって欲しかった。

「オイディプスの刃」赤江瀑/角川文庫

岩立千賀子/浅野書店

本当の嘆美小説とはこの本の事だ!!

「黄金伝説」荒俣宏/集英社文庫

諸橋武司/本の店英進堂

地元の北方文化博物館の伊藤文吉氏について書かれた貴重な一冊。7年ぐらい前までいつも店頭にあった。

「黄土の奔流」生島治郎/双葉文庫ほか

吉田美代子/ワイシーシー嵐山店

日本を代表する冒険小説の傑作、なのに手に入らないんですか?!男たちの信義と友情。人生を賭けた大博打。血湧き肉踊る、この物語を売れないなんて。特筆は、主人公の紅真吾と葉村宗明、この二人の、利害と駆け引きの絡み合った複雑な友情と信頼。男気に惚れ惚れします。ああ男に生まれたかった、と思ってしまいます。そしてこの危険な冒険に同道したい!人生は終わりと思った所が始まりで、何度終わっても始めることが出来るんですね、自分の心一つで。

斎藤教子/ジュンク堂書店仙台ロフト店

シリーズ全巻読みたい! だからまずは1冊目を希望します。借りて読んだのですが、何といっても主人公が魅力的。困難な旅に夢中になりました。

「お吟さま」今東光/新潮文庫ほか

伊藤章/じっぷじっぷ種池店

地方だと、古書店もあまりなく、目にする機会のまずない本。(自分も欲しい)

「男の出産」松久淳/新潮文庫

生駒聖/金高堂土佐山田店

奥さんの懐妊から出産までを見守る夫・松久淳さんの妄想エッセイ。面白くて色褪せないテーマのはずだが、絶版。POPに「当店女性店員(30代)あ然、当店男性店員(20代)納得。男はこんなことを思っていたのか!?」と書いていたのだが、絶版という事実にあ然。POPフレーズはこう続く、「たまひよ読者よ、この本もマストアイテムだ!」。こんな感じで売ってみてはどうでしょう?

「オプス・ピストルム」ヘンリー・ミラー/富士見ロマン文庫

射場敏明/早稲田大学生協コーププラザ店

古典新訳もいいけど、良質のエロティック文学が不足してます。富士見ロマン文庫の新訳復刊を望みます。一流の訳者でぜひ

「重き流れの中に」椎名麟三/新潮文庫

浅井康雄/ブックポート203栗平店

作品の底に流れている、重さと暗さが最高です。

「オルガニスト」山之口洋/新潮文庫

永守珠恵/ときわ書房八千代台店

以前、芸術を取り上げた本を紹介する機会があった。当然「オルガニスト」をリストに加えようと意気込んでいたら『絶版』の文字。現在新刊書店で入手可能な本しか取り上げられないのに何たること!と嘆いた。ひとつのものにすべてを捧げた人の美しさと恐ろしさを存分に堪能できる作品。芸術の本質に迫る筆致に読む手が止まらなかった。人に貸したまま返ってこず、手元にないので本当に復刊を望んでいます。

「女たちの遠い夏」カズオ・イシグロ/ちくま文庫

倉田裕子/有隣堂川崎BE店

単純に好きなので。あの緻密な文章は、デビュー当時から完成されてたのかどうか興味あり。

「女と刀」中村きい子/講談社文庫

橋本政子/ブックストア談 新大阪店

もう読む人もいないのかしら……。

「開幕ベルは華やかに」有吉佐和子/新潮文庫

高頭佐和子/東京都

中学生の時、文芸部の友達に貸して貰った本です。商業演劇の華やかな舞台の上と、舞台裏でおこっている殺人事件。そのギャップの鮮烈さとスピード感に、「大人ってすごい」と腰が抜けたのをおぼえています。老女優のしたたかさや、人間の二面性にもドキドキが止まりません。今読んでも絶対に面白いはず!ぜひ復刊を。

「帰りこぬ風」三浦綾子/新潮文庫

寺田結美/浜松谷島屋メイワン

何度も読み返した本。ボロボロになってしまったので買い直そうとしたら絶版。三浦綾子作品が絶版になるとは夢にも思ってなかった。

「鏡よ、鏡」スタンリイ・エリン/ハヤカワ・ミステリ文庫

三島政幸/啓文社コア福山西店

「異色作家短編集」にも収録されていた作家なので「短編の名手」と思われがちだが、実は長編もいくつも書いている。その中でもキレまくっている作品がこれ。出るのが早すぎたバカミスであり、今なら反響が大きいはず。一度復刊したのにもう手に入らないので、再度復刊して欲しい。

「柿本人麻呂 いろは歌の謎」篠原央憲/知的生きかた書房

増原淳/ブックストア談 新大阪店

「影踏み鬼」翔田寛/双葉社

内藤敬司/虎ノ門書房本店

時代小説でありながらミステリでもあるどれも読みごたえのある短編集です。どんでん返しの果てに炙り出されていく人間の業が、忘れがたい余韻を残します。両方のジャンルのファンにもっと知られて欲しい作家さんです。

「がむしゃら1500キロ」浮谷東次郎/新潮文庫、ちくま文庫

浅井康雄/ブックポート203栗平店

夏の100冊にどうしても入れてほしい。早熟の天才の熱き青春時代には魂が震えます。

「ガラス玉遊戯」ヘッセ/角川文庫

岡村健一/中京大生協プラザリーブル

こんな贅沢がしたい。山奥の秘湯の宿に長逗留して、または静かな森の湖畔を眺めながらか、いずれにしても少々長い時間を心地よく過ごしながら、読みたい本をゆっくり読む。そんなふうに読みたい文庫は3冊。「カラマーゾフの兄弟」「ツァラストラはこういった」、それと絶版になっている「ガラス玉遊戯」。ヘッセの最後にして最大の思索と音楽に満ちた長編小説。 古今東西の学芸の粋を凝らした“ガラス玉遊戯”の奥義を修め、学術と精神の国カスターリエンで地位を究めるが、何を思ってか、すべてを投げうって現実の世間に自らの身を投じる。そんな伝説の“遊戯名人”リープクネヒトとゆっくり話したい。

「からっぽ男の休暇」いとうせいこう/講談社文庫

横矢浩司/東山堂書店 外販セクション

神経が昂って眠れる夜などに読むと効果てきめんの、私にとっての精神安定本。南の島でのんびりしながら、うろおぼえの童話の筋を少しづつ思い出していく。いつかこんな長い休暇を取れる日は訪れるのでしょうか。(訪れないだろうな)

「カリギュラ・誤解」アルベール・カミュ/新潮文庫

白川浩介/オリオン書房ノルテ店

実在の暴虐なローマ皇帝カリギュラを、カミュは絶対を求める故に孤独に陥ってしまう人間として見事に描いた。「月が欲しい」と無理難題を吹き掛けて周囲を困らせ、暗殺される瞬間に「俺は生きている!」と生きる実感を得る不条理、その不条理を見事に解決し、人生のリアリティとは何事かという事を常に投げかける傑作。

「カリスマ」新堂冬樹/徳間文庫

川並敏文/メトロ書店本店

軽快なタッチで残虐・凄惨・地獄を表現できる一方で、読んでいて思わず照れるような純愛小説を書ける作家は新堂冬樹以外にいない!!その作家の作品の中でも、ノンフィクションかと思わせるようなカルト団体の細部の紹介や、二転三転もした後のアンハッピーエンドは、ずば抜けて凄まじく、読者に対して圧倒的な破壊力を持っているこの作品。これから益々人気の出る作家であろうだけに、廃刊は勿体無さ過ぎる!!!

「眼中の人」小島政二郎/岩波文庫

吉田美代子/ワイシーシー嵐山店

人に憧れる、その純粋で美しいこと。芥川龍之介に対する小島政二郎の尊敬と憧憬の念は、きらきらと眩しい。才能、ひととなり、その一挙手一投足までを追う、自らもそうありたいと願う、その届かないが故のまっすぐな思い。青春群像文学であり文壇史であり…そしてどこか手紙のようでもある。「常に眼中にあって忘れられないひと」、そんな人に一生で何人出会えるだろう。出会えたら…やはりこんなふうに、書き留めて、永遠にとどめたいと思うに違いない。

「気まぐれ美術館」洲之内徹/新潮文庫

橋本政子/ブックストア談 新大阪店

なぜかず〜っと品切れ。新潮社らしくない。

「君がいる風景」平谷美樹/ソノラマ文庫

野尻真/本の王国 浜松西店

小中学生に読んでもらいたい本ですね。店頭で平積みしようと思っていたら、いつの間にか絶版になっていたので、是非復刊して欲しい。「時をかける少女」など好きな人にオススメですね。

「君はこの国を好きか」鷺沢萠/新潮文庫

加藤徹/青山ブックセンター自由ヶ丘店

一つだけ誤解してほしくないのですが、著者が亡くなられていることは関係ありません。彼女の本が、言葉が、これからの人たちに読まれないと考えただけで本当に悲しくなります。母国語以外の言葉を学ぶ、それ自体の喜びを私はこの本で知ることができました。言語の違う他者とお互いに想いを伝えようとする、もどかしさと喜びを、この本で擬似体験させてもらえました。「あんた、この国を好きやった?」表題作のラストで投げかけられるこの台詞を、読後、何度も自分自身に問いかけました。数ヶ月に一度、何度か声には出さずに呟いていました。本当に、お願いします。本屋で見かけられる日を、心待ちにしております。

「キャッチワールド」クリス・ボイス/ハヤカワ文庫SF

男性書店員/ブックス・ルーエ

中学生の頃、この本に出会うまではごく平凡な一介のSF少年だったのですが、この作品を読んだ時に自分の中の『SF魂メーター』が右に振り切れてしまいました。それ以降どんなSFを読んでも、なんか物足りなくなってしまい、その後のSF離れを引き起こしてしまったと言うトラウマ的作品です。今こそ、あまりにも早過ぎたこの作品を皆に読んで貰いたい。    そして自分と同じトラウマを!

「キャンディ・キャンディ」いがらしゆみこ、水木杏子/中公文庫コミック版

家田華恵/正文館書店知立八ッ田店

現在35際OVERの元祖腐女子にとってガンダムよりもエヴァよりも絶対これっ!! 超王道の王子様、ちょっと陰のあるドハンサム、心からにくたらしいいじめ役、そして前向きで一生懸命な主人公、and Happy end!! これって韓ドラじゃん!!さあ、いよいよ機は熟した!! 関係各方面の皆様、“求めない”精神で是非復刊を!!

佐伯敦子/有隣堂ヨドバシAKIBA店

「世界のアキバ」で外人さんたちが日本のコミックを買いにみえます。「ナルト」や「ワンピース」や「ドラゴンボール」や。一番驚いたのは、金髪の美人に「キャンデイキャンデイ」を妹さんのお土産にぜひ購入したいから、販売しているお店を教えてくれとしつこくせがまれたこと。確かに面白かったけれども、そこまでして購入したい本・・・なのでしょう、やはり。

森川裕子/紀伊國屋書店福岡本店

何度感動し涙したことか・・。大人の事情があるのでしょうが、名作はずーっと読み続けられるべき。

「凶手」アンドリュー・ヴァクス/ハヤカワ・ミステリ文庫

「ギリシア神話 英雄物語」C・キングズレイ/ちくま文庫

女性書店員/兵庫県

<銀河乞食軍団>野田昌弘/ハヤカワ文庫JA

佐藤啓明/八文字屋書店泉店

日本SFの重鎮が書いた伝説のスペースオペラです。ぜひ復刊をお願いします。

「毛皮のマリー」寺山修司/角川文庫

家田華恵/正文館書店知立八ッ田店

これはあるお客様が是非に!! と切望している本です。図書館でチラ見しましたが、話しどうこうよりも”寺山修司““美輪明宏”“アングラ“など今でもファンが多いであろうキーワード満載です。少なくとも自店には1人、待ちこがれている方が。是非復刊を!!

「決戦前夜」金子達仁/新潮文庫

本田和也/明屋書店明野店

サッカーワールドカップに初出場したアジア最終予選のノンフィクション。スポーツノンフィクションのジャンルにおいても、非常に重要な本ではないか。これを絶版というのはちょっと寂しい。

「けっぱり先生」山口瞳/新潮文庫

砂川昌広/宮脇書店西淀川店

僕が小学生のとき、生まれて初めて読んだ小説です。意味のわからない部分も多かったけれど、面白くて何度も何度も読みました。この本がつまらなかったら、僕は本好きになっていなくて、こうして書店で働いていないのかも知れません。ぜひ復刊お願いします。

「恋する女たち」氷室冴子/コバルト文庫

佐藤千尋/紀伊國屋書店浦和パルコ店

氷室冴子初期の傑作。斎藤由貴主演で映画化もされてます。(映画も佳作)今はもう絶滅寸前の文学少女・多佳子。絶世の美女・緑子。秀才・汀子。当時の大人びた女子高生の生活に小学生だった私は憧れまくったものです・・!!自分もこういう高校生になって友達とお酒を飲みつつ恋愛について語り合ったり・・・したかった!後のコメディーより一歩手前の落ち着いた筆致がまた素敵な氷室作品の隠れた傑作です!

「虎口からの脱出」景山民夫/新潮文庫

宇田川拓也/ときわ書房本店

日本冒険小説史に刻まれる偉大なる傑作!昭和3年の奉天。張作霖爆殺を目撃し、関東軍、奉天軍、国民党軍に追われる中国娘。日本に渡って証言しようにも包囲は厳しく打つ手がない窮地に、ふたりの男が立ち上がる。航空機のスーパーチャージャーを搭載したデューセンバーグを駆って、3日で1600キロを爆走し、上海へ娘を送り届けようという無謀な賭けに出る。ここに登場するアメリカ人メカニック——マイケル・オライリーのカッコよさといったら、もうハンパではない。ついに敵に囲まれ愛車を置き去りにしなければならなくなっても、「車は車にすぎない、と言う奴がいるかもしれない。だが俺はこのデュースと初めて出会った時から、一生離れねえと決めた。デュースをここに残して、チンク共に勝手にいじくらせたり、無茶苦茶な乗り方をされることを考えるのは死ぬよりつらい」というや、引き抜いたキーを高々と放り、拳銃で打ち抜いてしまうのだ! この名脇役を識るだけでも、この作品は充分すぎるほど読むに値する。

「ゴジラの出そうな夕焼だった」花形みつる/河出文庫

黒田直美/旭川冨貴堂MEGA店

この本が出たとき、すごく期待していた、化けるんじゃないかと。今は児童文学へ行ってしまったけれど、河出さん、軌道修正してください。

「コスモス・ホテル」森下一仁/ハヤカワ文庫JA

女性書店員/明正堂書店

早川文庫の日本人作家の本で一番愛してます。梶尾真治の作品が一般の読書人にも受け入れられた今こそ森下一仁作品にも光を!

「孤独な夜のココア」田辺聖子/新潮文庫

中島伏美子/ジュンク堂書店広島店

田辺聖子さんのふんわりと可愛い、切ないお話をぎゅっと詰め込んだ短編集だと思います。

「最後の国境線」アリステア・マクリーン/ハヤカワ文庫NV

浅沼茂/ブックス深夜プラス1

海外ミステリがダメになったのは、東西冷戦がなくなってしまったことが大きな原因であることが、この本でよくわかります。アクションにつぐアクション。どんでん返しにつぐどんでん返しもスバラシイ。

「最後の幕臣 小栗上野介」星亮一/中公文庫

男性書店員/増田書店

 特に今の政治家に見習ってほしい。今の日本ではなく未来の日本ために動くことを。日本の工業の基礎をつくった人物としてもっと評価されるべきと思うし、もっと知ってもらいたい。

「サハラに死す」長尾三郎/講談社文庫

馬場美津子/煥乎堂群馬町店

昔、古本屋で買った。当時は上温湯隆という人物が自分で書いたとばかり思っていた。結末を読めばそんな事あり得ないのだが。読み終わった後、ぼーっとしてしまった記憶があるその理由は、サハラで死んだということを認めたくなかったからだ。。実は今も生きていて、異国の地で生活しているのではなかろうかとひそかに思っているのである。男のロマンを求め果敢に挑戦する姿勢に惹かれ、裏表紙にその時の感想を思わず書いてしまった。私をノンフィクション好きにさせてくれた貴重な一冊。

「さらばモスクワ愚連隊」五木寛之/新潮文庫

窪田俊治/ブックセンタージャスト東町店

最近は、仏教の伝道者にして、人の生き方を説く作家というイメージになっていますが、もともと優れたエンターテイメントの書き手として出発した作者の処女作だから。

「幸せは白いTシャツ」片岡義男/角川文庫

「潮騒の少年」ジョン・フォックス/新潮文庫

男性書店員/千葉県

主人公の気持ちが生々しく、今改めて読むと、最近はあまりこういった表現のものはなかなか無いと思います。刊行当時よりもセクシャルマイノリティーがだいぶ緩和されてきていると感じております。社会的に本書は受け入れられやすくなったと思いました。

「しぐれ茶屋おりく」川口松太郎 /講談社文庫

山ノ上純/ダイハン書房本店

なんと言っても、第一回直木賞受賞作家・川口松太郎です。私が、川口松太郎作品にハマるきっかけとなった1冊で、第3回吉川英治文学賞作。義理人情の世界が、荒んだ現代に生きる人の心に潤いを与えます。今や川口作品は新刊書店ではほとんど入手不可能…ぜひとも、文庫の全集なんかを発売させて欲しいものです!

「しずかにわたすこがねのゆびわ」干刈あがた/福武文庫

浜本典子/紀伊國屋書店クレド岡山店

どんなに時代は移り変わっても、人は迷い、悩み、苦しみながらも、生きている限り前に進まなければならないのです。すべての時代を生き抜く、したたかで強く美しい女性たちにエールをおくる干刈あがたの小説の復刻を、今こそ望みます。

「シャイニング」スティーヴン・キング/文春文庫

「ジャングル・ブック」キプリング/角川書店

女性書店員/兵庫県

「囚人狂時代」見沢知廉/新潮文庫

花本武/ブックス・ルーエ

壮絶なイデオロギーの混沌。下手するとミシマより濃いミサワの獄中記。カラリとしたユーモアが冴える。これもエンタメ・ノンフの怪作だ。

「12人の指名打者」ジェームズ・サーバーほか/文春文庫

間室道子/青山ブックセンター六本木店

十二人の作家による野球小説のアンソロジー。読んでほしいのはジョン・オハラの「大いなる日」。聞くところによると、オハラはたいへん問題のあるヒトだったらしい。性格が悪く、編集者に理不尽な要求をし、借りた金は返さず、締切りは守らず、彼のために胃かいようを患ったヒトは星の数……。そんあ男が、こんな心あたたまる父と息子の物語を書くのである。たった6ページの作品だが、本についてはすれっからしの私が、いまだに、読み返すたび、ぐっとくる。ラストで父は何度も息子の名前を呼ぶのだ。「なんと──へえ、ブーカーがなあ。なんとねえ、ブーカーがねえ」。私も思うのだ、「なんとねえ、オハラがねえ、あのオハラがこんな作品をねえ」。文学、作家、人間て、なんて不思議なんだろう、と今でも心揺さぶられる一作なのだ。

「ジュリアとバズーカ」アンナ・カヴァン/サンリオSF文庫

平形知己/ブックマンズアカデミー前橋店

サンリオSF文庫から個人的に読みたい3冊をピックアップしました。

「春陽堂書店以外の出版先の山手樹一郎の作品群」山手樹一郎/時代小説が売れている双葉社や大和書房から出してくれないかな?

伊藤幸信/鎌倉文庫第三店

時代小説には欠かせない作家であるにもかかわらず、春陽堂書店以外の文庫はすべて入手不可です。時代小説ファンが増えている今こそ、どこからか、まとめて出版してほしい。

「蕭々館日録」久世光彦/中公文庫

永守珠恵/ときわ書房八千代台店

表紙の不気味さなどものともしない傑作がもう文庫で入手不可なのを常に哀しく思っていた。中学高校時代、国語の教科書に載っていたような文豪の日常生活を垣間見るようで、何度読んでも新たな発見がある。本好きの方は「あの本を書いた人がこんな人だったら」と想像を掻き立てられ、本をあまり読まない方は本好きになることだろう。是非自分の手で販売する機会が欲しい。

「詩を読む若き人々のために」C・D・ルーイス/ちくま文庫

熊木泰子/海文堂書店

「仁義なき戦い」笠原和夫/幻冬舎アウトロー文庫

千葉拓/宮城県

映画「仁義なき戦い」シリーズ4作の脚本。映画では俳優のセリフがよく聞き取れない部分も多いが、この文庫を手にして見れば完璧。というわけで仁義ファン必携必読の一冊。この傑作映画において、いかに笠原和夫氏の脚本が重要な役割を果たしているかがよくわかります。「アウトロー文庫」がこの名作を品切れにしたままじゃいけません。

「シングル・セル」増田みず子/講談社文芸文庫、福武文庫

白川浩介/オリオン書房ノルテ店

恋愛小説の多くが「二人の関係」という関係性について述べているのに対し、この小説は一人一人(「シングル」)の人間(「セル」)を中心に話が進む。触れ合いたいが上手く触れ合えないもどかしさがとてもリアル。コミュニケーション不全を何かが欠落したためと考えがちな人が多い(様に見受けられる)今の時代にこそ、改めて読まれるべき作品。

「新さん」泉昌之/新潮文庫

梅原潤一/有隣堂横浜駅西口店

QBBの片割れ久住昌之と泉晴紀のコンビ作の傑作。男の小さなこだわりとプライドをやはり中学生気質たっぷりに描いていて本当に面白い。これぞ本当の“品格”が身に付く。男なら必読の逸品なのに…。

「真実の行方」ウィリアム・ディール/福武文庫

黒田直美/旭川冨貴堂MEGA店

シリーズの続きは出ないわ、絶版になるわで残念。版権が高くなってしまったからなんでしょうが、そろそろどこかで出して欲しい。

「神野推理氏の華麗な冒険」小林信彦/新潮文庫

本間秀明/蔦屋書店多摩永山店

小林信彦作品のキャラクターが入り乱れる!!いまだにこれよりおもしろい推理短編小説はないよ。

「水滴」目取真俊/文春文庫

加藤泉/有隣堂アトレ恵比寿店

こんなに面白い芥川賞受賞作品が、品切れ重版未定とは!確かにバカスカ売れる本ではないと思いますが、ご当地沖縄の本屋さんでも置いていないのは悲しいです。「売れないから刷らない」出版社のせいにしているのではなく、「売れないから置かない」日々の自分の仕事に対して内心忸怩たるものを感じています。

「スカウト」後藤正治/講談社文庫

男性書店員/紀伊國屋書店高松店

本屋の仕事に自信がなくなったとき、よくあるのですが、いつも読んでいる本。広島カープの名スカウトの物語なのですが、僕の仕事も「スカウト」に似ているよね、地道にいい本を探さないとあかんよね、って後輩の子に伝えたいのに、本がないから、伝わりません。困っています。

「素敵なダイナマイトスキャンダル 」末井昭/ちくま文庫

男性書店員/ダイレクトショップ

母親のダイナマイト心中!で始まるこの著書。日本のサブカルチャーを牽引した伝説の編集者の驚くべき半生必読!

「すばらしい雲」フランソワーズ・サガン/新潮文庫

奥井将/喜久屋書店高岡店

昔を想い出してもう一度読みたい方が多いのでは

「生者と死者」泡坂妻夫/新潮文庫

本田和也/明屋書店明野店

こういうトリッキーな本はアピール次第によって大きく売れるのでは、というか売ってみたい!

「青春の賭け」青山光二/中公文庫

三瓶ひとみ/ジュンク堂書店新宿店

織田作之助の夫婦善哉の続編も刊行され、今こそ復刊を

「ゼウスガーデン衰亡史」小林恭二/ハルキ文庫

花本武/ブックス・ルーエ

筒井康隆を仰天させた壮大すぎるほら話。映像化したらどれだけ製作費がかさむのか。読んだあと2・3日は呆けてしまうくらいの密度で展開される快楽の王国の百年史。

「世界最終美少女戦争」安達遥/プレリュード文庫

内藤敬司/虎ノ門書房本店

官能作家の書いた痛快エンタテインメント。もちろん、男の子が喜びそうなシーンもありますが、SFやホラーのおいしいところを盛り込んだ快(怪)作です。数年前に他の本と一緒におススメ本として展開したら一番先に売り切れてしまい、追加を出そうとしたら品切れ重版未定になっていて悔しい思いをしたので。

「世界で一番好きな人」アレクサンドル・アルカディ/徳間書店

郷間行治/うさぎやTSUTAYA長町南店

年の差を超えた愛を描いた純粋なラブストーリー。フランスで大ヒットし、すべてのパリジェンヌを魅了した同名映画の原作です。あらすじは無軌道な生活を送る30歳の青年医師ステファン。ある日、彼の前に12歳の家出娘エヴァが現れる。ステファンを運命の人と思う彼女の積極さに翻弄されながらも、次第に愛しく感じるようになる。だがエヴァは重い病気にかかっていた。ステファンは何とか彼女を助けようとするが—。これだけだと、普通の恋愛作品ですが、この作品はそれだけじゃない。いずれ、二人には別れが来ます。それがきっかけで、自分を事を磨くことが大切なことにステファンは気づくのです。その不器用な彼の生き様は今を生きるすべての人々に結びつくような感じがします。なお、このノベライズには映画版にない後日談が少しだけ語られています。それも楽しみです。

「切断」ジョイス・ポーター/ハヤカワ・ミステリ文庫

浅沼茂/ブックス深夜プラス1

男として生まれた人なら全員身の毛がよだつような気になる名作。ドーヴァー警部とともに忘れられない作品。

「セレスティアル・フォース」中川圭士/角川スニーカー文庫

伊藤優孝/TSUTAYAアミ中百舌鳥駅前店

とにかく面白いの一言。そして最後の感動!!僕の中ではラノベ=セレスティアル・フォースはまだまだ健在です。ストーリーもキャラクターも絶品でした。

「全文掲載」いとうせいこう/新潮文庫

家田華恵/正文館書店知立八ッ田店

この国の流行もモノはすべて人から生まれた!! と言ったら過言でしょうか。2007年大活躍の三木聡、奇才竹中直人、Mー1お審査員もするMr.ダンディ大竹真。個人的に大好きな人は皆この人と繋がっていると知った時、必死で古本屋で探したこの本……いや、全然古くないですから……何か色んなエッセンスの入った本です。是非復刊を!!

「喪失記」姫野 カオルコ /角川文庫

吉川敦子/大垣書店営業本部

この本を読んで、心を抉られるような痛みを感じない女性は、幸せだと思う。ただひたすら潔癖に生きて、30歳を過ぎてしまった主人公・理津子に、私は痛いくらいに共感してしまった。欲望を封印して生きることは歪みを産む。歪みを矯正する為には、どうしても異性の力が必要なのだと理津子は気付き、足掻くのであるがその方法が余りにも不器用で、男達はことごとく彼女から遠ざかってゆく。愛されたいという渇望、その悲痛な叫び。理津子の叫びに向き合う事は、同時に自らの気持ちに向き合う事であり、辛くて辛くて泣きながら読んだ。しかし自分一人がこの悲しさ、渇きを抱えている訳ではないのだと、救われた気持ちにしてくれた大切な一冊である。

「聡明な女は料理がうまい」桐島洋子/文春文庫

久田かおり/精文館書店中島新町店

結婚するときにお祝いに貰ってから何度読み返したことか…大学時代に下宿していたのにもかかわらずほとんど外食で済ませていた私にとって料理は、しなくていいならやりたくない家事の筆頭であった。それがこの本と出会ってからもう目からウロコ落ちまくり、心の底から料理がしたくて仕方なくって困った困った。この本の何がすばらしいって?それは単なるレシピ集にはない料理の作り方以外のエッセンスがたっぷりどっぷり詰まっているからに違いない。単に美味しい料理を作るということが目的ではなく、そこにたどり着く過程を楽しみ、料理を作る生活を楽しみ、そして食べることを楽しむ、そんなあんなこんなが歯切れのいい文章でガシガシ書かれているのである。これこそお嫁入り道具の一番上に置くべき本なのだ。だから 復刊を 心から心から望むのだ。

「その言葉を」奥泉光/集英社文庫

吉田美代子/ワイシーシー嵐山店

表題作も素晴らしいのだけれども、圧巻なのがもう一篇の「滝」だと思うのです。始まりの一行から、落ちるように作品世界に引きずり込まれました。組織の中の個人、信仰の中の欲望。拮抗する精神の軋みが聞こえて来るようで、総毛立ちました。感情に、正否など無く、ましてや白黒など付けようもなく…。それらは何と容易く裏返り、美しくも醜くもなるものなのか。自分の蔵書を友人に贈り、再購入しようとしたら絶版で、愕然としたことを覚えています。

<ダーコーヴァ年代記>マリオン・ジマー・ブラッドリー/創元推理文庫

安田信之/有隣堂ミーナ津田沼店

SF が低調なのもこういう女性にも読まれるようなシリーズが絶版になっている点が大きいかも?これも古本屋で見つけとりあえず保護。我が家に2セットあります。それだけの価値ありです。

「大統領のクリスマス・ツリー」鷺沢萠/講談社文庫

中島伏美子/ジュンク堂書店広島店

何度読んでも最後に「はぁー」っと思わず長いため息とついてしまう、そんな恋愛小説です。悲しいのに、前向きな香子は、強い女性だなと思いました。

「大統領の晩餐」小林信彦/ちくま文庫

本間秀明/蔦屋書店多摩永山店

オヨヨ大統領を復活させてくれ!!

「滝田ゆう名作劇場」滝田ゆう/講談社漫画文庫

五十嵐のり子/東北学院大生協土樋店

大好きな漫画家だった。たくさん単行本でも持っていたのに何度かの引越しのときにかなり古本屋に売ってしまった。「ぬけられます」や下駄がコロンと落ちたりや吹き出しの犬のため息や。着流しの風貌とも再会したいのであります。

「たった一人の生還」佐野三治/新潮文庫

野尻真/本の王国 浜松西店

この、生に対して無気力な時代にこそ是非読んで欲しい一冊。極限において、人の精神力とはいかに大切か。生きることが出来る喜びを存分に味わいたい。

「血は異ならず」ゼナ・ヘンダースン/ハヤカワ文庫SF

永瀬将人/ブックストア談 新大阪店

ピープルシリーズ2冊中、1冊しか読めないのはどうかと。

「中学生日記」Q.B.B/新潮文庫

高坂浩一/堀江良文堂書店松戸店

この作品が新潮文庫になったときは嬉しかった!そして頑張って売ってきたつもりだが、全国的には不振だったようで残念ながら現在入手不可能になってしまった。新潮文庫との相性が悪かったのかな? 個人的には、夏のフェアに1度でも入っていたら状況が違っていたのでは?と思ってしまう。だって、タイトルからして夏のフェアに合っていません?

「中学生日記」Q.B.B/新潮文庫

梅原潤一/有隣堂横浜駅西口店

人生で一番恥ずかしい時代“中学生”を描き続けるQBBのライフワークの記念すべき1冊目が品切れなのはおかしい。今一番ボーっとして面白い映画を撮る山下敦弘による映画もDVD発売された今こそ再刊すべし。

<鳥玄坊>明石散人/講談社文庫

佐藤啓明/八文字屋書店泉店

推理小説と歴史が融合された名作です。鳥玄坊だけでなく他のものもぜひ。

「ツァラトゥストラの翼」岡嶋二人/講談社文庫

高田直樹/うさぎや自治医大店

岡嶋二人+ゲームブック。 面白くないわけがない。数千、数万のストーリーが生まれる究極のミステリー。「誰もが泣いた…」なんていう「同じ感想を持つ」事が跋扈しすぎの昨今において読書感想が共有しにくいこと甚だしいこんな一冊こそが、時代を裏切る切り札だ。岡嶋二人のブーム再再来とゲームブック懐古&万歳を同時に叶えるこの一冊。 これはハズせない。

竹内純子/紀伊國屋書店新宿南店

岡嶋二人の作品は多く復刊されてきているのに、こちらは幻の本のまま!ストーリーはしっかりしてるので、ページをめくるという楽しさと、早く先に進みたいもどかしさを両方楽しめる作品だと思います。TVゲームのようにコマンドを選んでサクサク進むのに慣れた方には、自分でメモを取りながら解いてゆくのは、かえって新しく映るかもしれません。昔からのRPGファンには、ぜひもう一度遊んでほしい…、そんな作品です!

「月は地獄だ!」ジョン・W・キャンベル/ハヤカワ文庫SF

糸日谷智/東京都

かぐやからの映像を眺めながら、先人の英知と苦労に想像の翼を広げる。この時期に復刊せずにいつ復刊するのか。

「椿姫を見ませんか」森雅裕/講談社文庫

本田和也/明屋書店明野店

同じ年に乱歩賞でデビューした東野圭吾にも負けないくらい面白い作品を書いていた人だと思います。中でもこの本はミステリーとしても小説としてもとてもよくできており、、今読んでも十分楽しめる話ではないでしょうか。

「鉄鎖殺人事件」浜尾四郎/春陽文庫

内藤敬司/虎ノ門書房本店

戦前の作品にしては珍しい、堂々とした謎解きミステリ長編だということも特筆ものなんですが、探偵にいじられるワトソン役の語りが楽しいんです。ぜひ復刊してもらって、いま読んでも面白いということを証明したいです。

「テニス、そして殺人者のタンゴ」斎藤純/講談社文庫

横矢浩司/東山堂書店 外販セクション

ジャン=ジャック・ベネックスの傑作映画『ディーパ』にインスパイアされた初期の代表作。舞台は80年代半ばの盛岡。幻のピアニストの録音テープを巡る事件に巻き込まれた主人公の慌ただしい日々。まだこの本と出会えていない、感性の合う読者はきっといるはず。この作品を筆頭に、デビュー当時のみずみずしい作品の多くが店頭から消えてしまい、長年の読者としては淋しい限り。もうじきであろう『ル・ジタン』の日本推理作家協会賞受賞作全集への収録に合わせて、忘れ難い初期のハードボイルドも復刊してほしいです。

「テルジーの冒険」ジェイムズ・H・シュミッツ/新潮文庫

安田信之/有隣堂ミーナ津田沼店

ピカレスクとは対極のほのぼのSF.同じ著者のもので入手可能な宮崎駿の装丁の『惑星カレスの魔女』を読んでいただければ幸いです。(同じような雰囲気の話しだったな記憶が?)こちらももうそろそろ(絶版?)危ないかも?

「天夢航海」谷山由紀/ソノラマ文庫

大熊江利子/YC VOXワカバウォーク店

今年一番びっくりしたことは、朝日ソノラマの親会社朝日新聞社への吸収でした。天夢航海は谷山由紀の代表作だと思います。自分の本当の場所がわからない、どこかにいきたいという若者のぼんやりした不安。小野不由美の魔性の子にも通じるテーマのロマンチックSFバージョン。弘司のイラストが大変美しいです!あと、笹本さんや千葉さんは少しずつ復刊されているようですが、秋山完や岩本隆雄とかどうですか?復刊は厳しいでしょうか。朝日ソノラマは隠れた名作ぞろいだと思います!隠れファンとして陰ながら応援しています!

「東京ステーションホテル物語」種村直樹/集英社文庫

大島範子/ブックエキスプレス東京南口店

東京駅の改修工事も進んでます。点と線と並売したら絶対に売れます!

「東南アジア四次元日記」宮田珠己/文春文庫PLUS

高坂浩一/堀江良文堂書店松戸店

幻の第3回酒飲み書店員大賞受賞作品。受賞直前に品切れ重版未定になるという結果に酒飲み書店員は悲しい(悔しい)思いをしました。コレをきっかけに復刊もしくは他社の文庫で復刊してくれないかなぁ…

「東南アジア四次元日記」宮田珠己/文春文庫PLUS

岩立千賀子/浅野書店

一冊の本を手に取った事によって旅に出たいと思う事がある。この本もその1冊。この本を読んで涙しあt!というわけではないが、ホントにこんな所があるの!? と確認するために旅に出たいと思う1冊です。

「ときには星の下で眠る」片岡義男/角川文庫

横田陽子/丸善お茶の水店

この本もライダー必読です。でもでもオートバイに乗っていなくても、そんなの関係ねえと思っている人達にもぜひ読んでほしい1冊です。空の色、風の匂い、旅先で出会う人、物に対する価値観が変わるかもしれませんよ。

「特集・本の雑誌1」本の雑誌編集部 編/角川文庫

野尻真/本の王国 浜松西店

このシリーズ、2と3は持っているのになぜか1を持っていない。書店員になって初めて1を読みたいと思った。だって気になるじゃないか。目次に、21世紀書店改造計画なんてあると・・・。どう改造するのだ?1995年には、21世紀の書店をどのように見ていたのだ?

「どこからなりとも月にひとつの卵」マーガレット・セントクレア/サンリオSF文庫

平形知己/ブックマンズアカデミー前橋店

サンリオSF文庫から個人的に読みたい3冊をピックアップしました。

「ドジリーヌ姫の優雅な冒険」小林信彦/文春文庫

平野千恵子/紀伊國屋書店松戸伊勢丹店

こんなに面白い作品が絶版になってるなんてもったいない。まるで日活無国籍映画の小林旭のような主人公(悪を懲らしめるためにギター片手に世界を渡り歩いている)が、実は結婚していて、その上料理が得意というユーモア冒険小説。この奥さんがまたドジでかわいいのだ。しかもこの20年前の小説で私は初めてアボカドという食べ物を知りましたよ。今読んでもとても洒落てると思うし、流行は回るから逆に今読むと新鮮だと思う。

「途方もない放課後」鷺沢萠/新潮文庫

加藤徹/青山ブックセンター自由ヶ丘店

この本を読むまで、エッセイは好きな作家が書いたものを興味本位で買う、文庫限定で、できれば中古で、というのがエッセイへの自分の姿勢でした。エッセイや随筆をハードカバーで買い始めたのは鷺沢さんが初めてだったと思います。大学生だった姉との小さな冒険を描いた『海をみにいくよ』。大切な大切な本について語った『本が大好きだった』。エッセイという特性上、当時を知らないと難しい話があるのはわかります。なので、これまでのエッセイで絶版になっているものから、時代を超えて読めるものを編集して復刊という形ででも、なんとかならないかと勝手に思っております。

「鞆ノ津茶会記」井伏鱒二/福武文庫

児玉憲宗/啓文社

ふくやま文学館には、井伏鱒二に関する資料がたくさん紹介されている。井伏鱒二は故郷を愛した作家で、故郷を舞台とした作品を多く書いているが、本書もその一つ。天正時代の広島鞆ノ津。小早川隆景の家臣たちによって開かれた茶話会の記録という形で、秀吉の台頭から朝鮮出兵、秀吉の死までの世相を描いた名作である。今も時々、書店店頭でお問い合わせを受ける。入手できないと答えた時のお客さんの残念そうな顔。その気持ちはよくわかる。わたしだって読んでみたいのだから 。

「ドラキュラ紀元」キム・ニューマン/創元推理文庫

川元健一/栄松堂書店相鉄ジョイナス店

「トリフィド時代」ジョン・ウィンダム/創元SF文庫

坂寄修一/紀伊国屋書店新宿南店

「人類SOS」として映像化されたもののビデオは希少で見ることあたわず。やっとDVDが発売されたのに、原作は見られず。ジャンル小説というだけで、これだけの名作SFが無視されているのは解せない。流星群を見た多くの人が盲目となって、不安に駆られた人々に食人植物が襲いかかってくるという救いのない話なのに、児童書として出版されていた過去もある曰く付きのSF。悪夢のような物語で、科学的裏付けなんて皆無だが、純粋に楽しめる作品である。幼少時に初読した際の恐ろしさは忘れがたい。サイモン・クラークの続編(The Night of the Triffids)も未訳なので、こちらも同時に発売していただきたい。

「中島らものたまらん人々」中島らも/双葉文庫、徳間文庫

高頭佐和子/東京都

大学に入学したばかりの頃、この本を距離感をつかみかねていた同級生たちに貸したところ、見事なほど共通の話題ができて仲良くなれました。世間並みの生き方、考え方とはちょっとずれた「たまらん」人々を、中島らもが描いた笑えるエッセイ、ただそれだけなのですが、「いやー、あの章はたまらんよね」と皆で大いに盛り上がりました。男女問わず最も人気があったのは、「うんこたれ」と言う最悪に下品な話でした。なんやかんや言って、みんなこういうバカな話が好きなんだな、とあたたかい気持ちになったのを覚えています。今は手元にないこの本を、また人に貸したい、できれば売りたい、と折に触れて考えます。

「何者でもない」原田宗典/講談社文庫

加藤徹/青山ブックセンター自由ヶ丘店

小説は、いつ読むか、というのが他のジャンルより大きく影響すると思っています。この小説は20歳で読みました。読んでいたホテルのソファーや窓からの景色を、ビデオを再生するみたいに今でも思い出せます。宮沢章夫さんの名解説も含めて、誰かの為というよりは、万が一なくしてしまってもまた買える世の中になってほしいです。よろしくお願いします。

「波乗りの島」片岡義男/角川文庫

横田陽子/丸善お茶の水店

もう1冊もバイク小説にしようかと思ったのですが、あえてこのサーフィン本を。余計なものを何も持たない波乗りが中心のシンプルなライフスタイル。でもそんな生活がとてもぜいたくに感じられるのはなぜでしょう。ぜひ角川文庫版で!

「日本アパッチ族」小松左京/角川文庫、光文社文庫

福田伸/竜文堂一之江店

小松左京は日本が誇るSF作家です!これが絶版なのは国家的損失であります!

「日本大変」高橋義夫/集英社文庫

男性書店員/増田書店

勝海舟のライバルで幕末の幕府の財政建て直しに尽力した小栗のような人物が存在したことを知ってほしいから

「人情馬鹿物語」川口松太郎/講談社文庫

坂寄修一/紀伊国屋書店新宿南店

講談速記の悟道軒円玉のところに居候していた松太郎が、屋敷に出入りする人間の人情物語をつづった連作集。とにかく馬鹿丸出しだが、ベクトルはあくまで人情であるため幸田露伴や泉鏡花も顔負けのほっこりぐあいである。松太郎ファンはいつだって苦労している。古本屋を巡っても滅多にお目にかかれないからだ。その中でも本作は、講談社から95年に文庫化されていて手に入りやすい。これを読んでにやにや笑ってファンになってくれれば、松太郎復刊の兆しにもなろうというものだ。私は松太郎の大々的な復刊を希求している。もう何年も。

「ネットゲームがよくわかる本」ゆうせぶん/角川スニーカー・G文庫

六信健/フタバ図書可部センター店

蓬莱学園のオールドファンの中にも、この本が蓬莱学園の関連本だと気がつかず、気がついた時には既に絶版だったという人がいます。そんなお仲間に昔を懐かしみながら読んでもらいたいですね。

「野菊とバイエル」干刈あがた/集英社文庫

女性書店員/帯広喜久屋書店/ザ・本屋さん

戦後間もない昭和20年代半ば、小学生の少女ミツエの成長を描いた物語。読むたびに言いようのない懐かしさがこみ上げてくるのはなぜだろう。

「バケツ一杯の空気」フリッツ・ライバー/サンリオSF文庫

平形知己/ブックマンズアカデミー前橋店

サンリオSF文庫から個人的に読みたい3冊をピックアップしました。

「蜂工場」イアン・バンクス/集英社文庫

間室道子/青山ブックセンター六本木店

ものすごく変人な片親と僻地で二人暮らしをしてる少年。昆虫や小さな生き物たちを使い残酷で奇妙な遊びをしている彼に、ある日電話がかかってくる。一家の中で一番エキセントリックで凶暴な、精神病院にいるはずの兄からだった。こっちへ向かってくるらしい……。こんな話なのに、全体は透明感あふれる美しさにみちている。異常を美しく描くと、そこに生まれるのは悲しみなのだ。私はこの本で、世界が崩れ去る時の悲鳴を聞いた。

「バブリング創世記」筒井康隆/徳間文庫

児玉憲宗/啓文社

学生時代、まわりは皆、筒井康隆のファンだった。想像するだけで鳥肌が立つほどのドタバタ世界を描き、文学賞を蹴り飛ばすほどのパロディ小説や、言葉がどんどん消えていくといった奇想天外な実験小説を次々と世に出し、その是非を世に問うた。そして、『バブリング創世記』もわたしたちを狂喜させた作品である。声を出して読めば、歌を口ずさんでいるような不思議なリズム。果たしてこれを物語と読んで良いのかと疑問に思ってしまうが、実は壮大なスケールの物語。この作品の持つエネルギーを今の若い人に力いっぱい感じ取ってもらいたい。だから復刊してもらわなければならないと切に願うのである。

「ハマボウフウの花や風」椎名誠/文春文庫

沢田史郎/ブックストア談 錦糸町店

推薦の理由って、んなもん一々言わなくても解かんだろーっ! 「オモシロ哀しい」シーナ文学の、間違い無く代表作の一つだろう。特に第一話の「倉庫作業員」の不器用で直向きな恋と、表題作「ハマボウフウの花や風」の切な過ぎるやり切れなさ! こういう“濃い”青春を送ると、ああいう彫りの深い男らしい顔になれるのだろうか。青春真っ只中の若人たちに特に読んで頂きたい。

「ハレーション・ゴースト」笹本祐一/ソノラマ文庫

櫻井美怜/成田本店とわだ店

特記事項なし。だって読んでないんだもん。

「ハローサマー、グッドバイ」マイクル・コニイ/サンリオSF文庫

女性書店員/明正堂書店

サンリオ作品だと投票対象にはならないのでしょうか?青春SFの白眉だと思うんですけど…

「反対尋問」ウェルマン/旺文社文庫

女性書店員/関西大学書籍店

古典ともいえる作品ですが、裁判員制度導入真近となった今もう一度読みたい作品でもあるし、うちの学生さんにも読んで欲しい一冊でもあります。でも・・・旺文社文庫は難しいですよね。

「光射す海」鈴木光司/新潮文庫

谷藤亮子/神奈川県

ホラーが有名な鈴木光司ですが、これはかなりニヒルな感動作です。感情(人間の)が持つ醜さを前面に押し出しながらもその強かさに心を打たれます。絶版だなんてホントもったいないと思います。

「人はなぜエセ科学に騙されるのか」カール・セーガン/新潮文庫

男性書店員/増田書店

 スピリチュアルブームやエコブームの今こそ、このような本が必要ではないかと思う。物事を批判的に見ることにより騙されない知識を学ぶことができる。

「豚は太るか死ぬしかない」ウォーレン・マーフィー/ハヤカワ・ミステリ文庫

「不定期エスパー」眉村卓/徳間文庫

男性書店員/千葉県

本書が手に入ったころはすでに作品が書かれたころからはだいぶ月日が離れていましたが、夢中で読みました。活字で感じる未来の姿がリアリティーにあふれていた記憶があります。復刊されるにあたっては、イラストをふんだんに使ったものも面白いかもしれません。

「芙蓉屋敷の秘密」横溝正史/角川文庫

<青の騎士 ベルゼルガ物語>はままさのり/ソノラマ文庫

女性書店員/千葉県

体の動きの描写がリアルで臨場感がある作品。全てにおいて“熱い”作品である。

「変調二人羽織」連城三紀彦/講談社文庫

平本久美子/神奈川県

元版を持っていますが、ぜひ復刊して多くの方に読んでほしい。連城三紀彦はミステリ作家だ!と思っているので...恋愛ものもすばらしいですが...

「謀殺の弾丸特急」山田正紀/徳間文庫

長谷川真美/ブックストア談 新大阪店

ハリウッド映画のようなエインタテイメントをここまで文章で読ませる小説はなかなかないと思われます

「暴走爺」原宏一/小学館文庫

高田直樹/うさぎや自治医大店

「暴走族から町を守れ!」 町のオジイたちが敢然と立ち上がる!!『床下仙人』に再注目が集まる中、今原宏一が断然ステキ。 「突拍子もない設定を自然に描く」このチカラに圧倒されよ。

「亡命詩人、雨に消ゆ」ウィリアム・H・ハラハン/ハヤカワ文庫NV

間室道子/青山ブックセンター六本木店

組織からはみ出してるヤサグレて偏屈なおっさん諜報員に、上から無理難題がふりかかる。「ソ連から亡命した詩人がむこうにさらわれた。奪還せよ」。おっさん一人だし組織はいいやっかい払いだぐらいに思ってるし相手は大国だし、ぜったい不可能なの。でもおっさんは鏡の前にメモをはるんだ。「必ず見つける。きっと助け出す」。すると少し、気分がよくなったって。おっさんとまだ見ぬソ連の詩人という、生まれも育ちも身分も全く違う二人になぜか漂う心の交流がいいし、私も追い込まれると、何に向かってかわからないけどおっさんのメモの言葉を唱えてみるんだ。「必ず見つける、きっと助け出す」。すると気分がよくなるの。

「蓬莱学園の革命!」新城十馬/富士見ファンタジア文庫

六信健/フタバ図書可部センター店

未完のままにしておくには余りに惜しい作品です。是非復刊の上、せめて2巻目にも日の目を見せてあげたい。プレミア価格がついても買うファンは多いと思います。

「蓬莱学園の初恋!」新城十馬/富士見ファンタジア文庫

六信健/フタバ図書可部センター店

私が本好き、読書好きになったきっかけの本。本当に復刊されたら是非布教したいですね。蓬莱学園関連の本、新城カズマの著作数あれど、最初に読んでいただきたいのはやっぱりこの本だと思います。

「ぼくが猫語を話せるわけ 」庄司薫/中公文庫

川田智美/精文館書店商品部

揺るぐことのない、猫エッセイの金字塔。もし宝くじが当たったら、猫を愛する人達すべてにこの本を贈ってあげたい。

「木瓜の花」有吉佐和子/新潮文庫

山ノ上純/ダイハン書房本店

同著者の『芝桜』の続編です。『芝桜』はリニューアル復刊されてますが、『木瓜の花』は古本屋さんで探すしかありません。二人の芸者の壮絶な人生。これはぜひ一気に読みたい続編です。

「星虫」岩本隆雄/ソノラマ文庫

朝加昌良/紀伊國屋書店富山店

優しく、爽やかで、美しいジュブナイルファンタジー。素直な気持ちで読んでみてください、きっと面白いと思えるはずですから。

「骨は珊瑚、眼は真珠」池澤夏樹/文春文庫

熊木泰子/海文堂書店

池澤さんの貴重な短編集なのに品切れ重版未定。いろんな世界を持っている著者の立ち位置がこの1冊でわかります。特にタイトルになっている短篇は独特の文体と相まって「死ぬということ」について深く考えさせてくれます。

「マイナス・ゼロ」広瀬正/集英社文庫

安田奈緒美/旭屋書店船橋店

日本SFの最高傑作のひとつ。タイムトラベルものですが、決して難しくなく、文章は平易。しみじみとしていて、温かく、どこか懐かしい味わい。舞台が昭和のせいでしょうか。今読んでも古びてない、むしろ風味が増していてさらに熟成している名作。この本が入手できないなんて、残念すぎます。誰か映画にしてくれないかなあ、ゼッタイ受けると思うんですが。

三島政幸/啓文社コア福山西店

日本人によって書かれたタイムスリップ小説の最高傑作。本作品も含め、広瀬正作品が現在読めないのは問題だと思います。復刊したら絶対に仕掛けて売りまくるのに。

西巻絢子/丸山書店北白川店

昭和ノスタルジーブームの今、タイムスリップで戦前の昭和へ戻るというストーリーは復刊しなければもったいないと思います。なにより、SFとしての完成度の高さも推薦の理由です。当店店長が十年以上前に読んで、今も印象に残っているという一冊、この本が復刊されたら絶対フェアをやる!と言われ、投票します。

小野寺嘉/(株)アシーネ オレンジポート函館店

タイムトラベル物の最高傑作が手に入らないのはおかしい。

「魔都」久生十蘭/朝日文芸文庫

永瀬将人/ブックストア談 新大阪店

版権も切れたし文庫でいろいろ読みたい。まずこの一冊

「まぼろしのペンフレンド」眉村卓/角川文庫

鈴木康之/大杉書店八千代緑ヶ丘店

NHK少年ドラマシリーズの原作懐かしく今の若い人にもうけるのではないかと思います。

「真夜中の相棒」テリー・ホワイト/文春文庫

清水和子/正文館書店本店

随分前に人から貰い、夢中で読みました。ベトナム戦争でおかしくなってしまったジョニーと、彼の面倒をみるはめになった元上司のマック。成り行きで殺し屋になった二人と、彼等を追う二人の刑事。ジョニーとマックの生活はその日暮しで全く先が見えない。でもこの二人の空気がとてもいいのです。ハードボイルドな雰囲気ですが、しかしやさしく、切ない。作者が女性ということを知って二度ぶっとびました。大傑作。

「無心の歌、有心の歌」ウィリアム・ブレイク/角川文庫

熊木泰子/海文堂書店

「モーツァルトは子守唄を歌わない」森雅裕/講談社文庫

古幡瑞穂/御茶ノ水書店

文庫版で読みたい!

「優しい密室」栗本薫/講談社文庫

清水和子/正文館書店本店

それ迄ミステリーに全く興味がなかったのですが、図書館でふと借りてみて夢中になって読むのを止められず、朝迄一気に読んでしまいました。初めての経験でした。時代的に多少古臭い所はありますが、思春期の、自分は何者なのか、自分は存在価値が本当にあるのかといった普遍的なことが、心に迫ってきます。高校生森カオルと、その女子高に教育実習に来た伊集院大介。そこで殺人事件が起き…。今思い出しても、追いかけられる場面での、殺人犯の息が聞こえてくるようでどきどきします。醜いアヒルの子だと思い込んでいたカオルが、本当の自分を少しだけ捉えたラスト、自分も一緒に成長した気がしました。

「優しさごっこ」今江祥智/新潮文庫

馬場美津子/煥乎堂群馬町店

親を思う子供の気持ちと、子供を思う親の気持ちがとても温かい雰囲気で書かれている。父親と娘の立場が時には逆転しているような目線で書かれ、優しさにみちあふれ読み手もほのぼのとした気持ちが味わえる。今の世知辛い世の中に光を投じてもらいたい本でもある。

「山田風太郎明治小説全集 全14巻」山田風太郎/ちくま文庫

三島政幸/啓文社コア福山西店

忍法帖もいいけど、風太郎の最高傑作群は間違いなく明治小説。かつて別の文庫(文春文庫など)を古本屋を巡って集めていたので、この全集が出た当時は「買わなくていいや」と思っていたのだが、最近ふとこの全集で揃えたくなった。そしたらほとんど無いじゃないのさ。現役で残っているのは『警視庁草紙』と『明治断頭台』のみ。ああ、あの「箱」が欲しかったのに……。てなわけで、猛烈に復刊を希望します。

「憂鬱なる党派」高橋和巳/河出文庫

橋本政子/ブックストア談 新大阪店

あの時代の空気をもう一度味わってみたい。「我が心は石にあらず」もできれば…。

「雪ウサギ」榊原姿保美/ケイブンシャ文庫

寺田結美/浜松谷島屋メイワン

とても泣けたお話。出版社倒産してしまったのでどこかで出してほしいです。

「夢の砦」小林信彦/新潮文庫

「ユンカース・カム・ヒア」木根尚登/角川文庫

女性書店員/千葉県

魔法と冒険だけがファンタジーではない。小学生からお年寄りまで読める、「白い犬とワルツを」より泣ける、YA時代に最適。

「妖怪馬鹿」京極夏彦、多田克己、村上健司/新潮OH!文庫

川元健一/栄松堂書店相鉄ジョイナス店

「妖精作戦」笹本祐一/ソノラマ文庫

櫻井美怜/成田本店とわだ店

有川浩『レインツリーの国』で物語の重要なキーワードになる本書。有川ファンならどうしてもこの目で読みたい1冊! 書店員としては併売するのが夢です。叶えて下さい!

伊藤聖高/清明堂書店

私が本の世界に浸るきっかけとなった作品。あのラストはとても衝撃的でした。最大加速したところでいきなり放り出されたようで、未だにどこか引き摺っているところがあります。この作品に影響を受けた作家も多いようです。

「ヨギガンジーの妖術」泡坂妻夫/新潮文庫

難波愛/明屋書店今治別宮店

ドイツ人とミクロネシア人と大阪人の混血でヨガと奇術の達人、わけわからん探偵ヨギガンジーのキャラクターにやられます。シリーズ2作目「しあわせの書」は有名ですが、この1作目から読んでみたいと思っている人は絶対いるはず。ぜひ復刊してください。

「汚れた英雄」大藪春彦/角川文庫、徳間文庫

宇田川拓也/ときわ書房本店

読み終えたのち自分の血肉になるような物語が、いまは少なくなったと思うのは気のせいだろうか。目指す高みへと登りつめるためなら倫理や道徳さえも振り切って、自らのポテンシャルを最大限に引き出して翔け上がり、そして一瞬にして燃え尽きて伝説となる、華麗なる英雄の汚れた生き様……。それを目の当たりにして、身体の真ん中に熱塊をぶちこまれたようなたぎりを覚えるなどは、もはや時代遅れの男の証明なのだろうか。この作品の熱量を必要とする男たちがいることを信じて、いま票を投じたい。

「夜の姉妹団」柴田元幸/朝日学芸文庫

高頭佐和子/東京都

「え!これもう手に入らないの?」とお客様が驚いていました。「ですよねえ」と私も思い切り同意してしまいました。海外文学の売れ行きが不調気味な今、再読したい本です。

「442連隊戦闘団」矢野徹/角川文庫

諸富裕行/(株)中島書店

昨今泣ける小説がはやっていますが、冗談じゃない。これを読んでくれってんですよ。日系二世部隊の文字どうり命がけの戦いに男泣きに泣けて泣けて…。ドイツの霧深い森に突撃のバンザイの声が響き渡るなんてホントに泣けました。反戦平和を説くなら戦争の悲惨さを知らないと駄目ですよ。

伊藤正敏/宮脇書店新松阪店

実は2005年に他社から単行本で復刊なっているのですが、最初に読んだ文庫のインパクトが大きかったので、投票しました。これは、SF作家にして、翻訳家たる矢野徹氏が紹介した、第二次大戦中、日系アメリカ人で編成されたアメリカ陸軍第442連隊戦闘団の戦記、紀行文です。1943年のイタリア戦線から、1945年のドイツ本国侵攻まで、個人勲章獲得数1万8千、死傷率320%という米軍最精鋭の栄誉を得るとともに、戦後の日系人の名誉回復(彼らの家族は強制収容所に収監されていた)と、地位の向上に大きな影響を与えました。多くの日本人が彼ら日系2世の苦難の歴史を知らないことと、最近よく言われる、国家と忠誠心の有り様の一つを示すものとして、もっと注目されて良い本だと思っています。

「楽園」鈴木光司/新潮文庫

女性書店員/TSUTAYA BOOKSTORE 有楽町マルイ

『楽園』はホラー小説のイメージが強い鈴木光司氏のデビュー作で、第二回日本ファンタジーノベル大賞で優秀賞を受賞した作品。有史以前、18世紀、そして現代と、一万年の時を超えて描かれる運命の愛は、あまりに情熱的であまりにロマンチック。壮大で華麗なファンタジーに酔いしれること間違いなしです。

「ラスト・レター」笹本祐一/ソノラマ文庫

櫻井美怜/成田本店とわだ店

この物語のラストについて10年経ってからでも熱く語れるなんて……何としても読みたい! 『レインツリーの国』を読んだ人は皆そう思ったはずです。この最後の巻だけでも(?!)復刊を!!!

「ラフェールの末裔」津守時生/角川スニーカー文庫

大熊江利子/YC VOXワカバウォーク店

未だに、注文され続けているお客さまがいらっしゃるのです。1990年発売の本ですし、重版未定で状況は厳しいのですが、2ヶ月保留を繰り返し、もう2年を超えました。やさしい竜の殺し方もビーンズ文庫にレーベル変更しましたし、どうかお客さまの夢をかなえて差し上げてください。シリーズ全巻復刊希望します。

「ラブラバ」エルモア・レナード/ハヤカワ・ミステリ文庫

山本英夫/啓文社 廿日市店

タランティーニョ作品に一時期は待っていた時期に「ジャッキーブラウン」(原作:ラムパンチ)に出会い、それ以降レナードにはまりまくってました。上記の映画自体は世間的にははずれだったようで、いろんなところで酷評されていますが、彼の作品が悪いわけでもなく、その中で私が一番好きな作品がこれです。相手の裏をかこうとする悪いやつらがたくさん出てきて、色々な思惑が交錯する。でも、主人公がその隙間をするする抜けて、悪党どもを出し抜くさまは(どの作品もそうだけど)毎度毎度、テンションあがって、しばらくは登場人物が憑依してしまいます。台詞回しもなにもかも、クールという言葉が当てはまる、こんな作品もっと読んで欲しい。

「猟人日記」ツルゲーネフ/岩波文庫

砂川昌広/宮脇書店西淀川店

嫁がぜひ復刊して欲しいと日頃からわーわー言うておりますので、ぜひお願いします。

「緑魔の町」筒井康隆/角川文庫

市岡陽子/喜久屋書店倉敷店

小学校の時に通っていた塾の先生が、面白いよ、と薦めてくれた本。詳しい内容は忘れてしまったので、今一度読んでみたいのですが、表紙のインパクトとそれまでに読んでいた本とはまったくもって違うもので、大人の本に触れたような気がしました。この先生が、本好きの扉を開けてくれたような記念碑的!文庫です。

「リンバロストの乙女」ジーン・ストラットン・ポーター/角川文庫

山口由美子/優文堂SBS店

 氷室冴子さんが企画したというふれこみで刊行された、「マイディアストーリー文庫」は赤いギンガムチェックの表紙が可愛らしい少女小説のシリーズです。『若草物語』や『赤毛のアン』といったメジャーどころだけではなく、『砂の妖精』のようなファンタジーまで入って、お得感満載。 そして特筆すべきは、どの小説もおいしそうなお菓子やお料理が山のように出てくること! ことに『リンバロストの乙女』なんか、そそられますよ。 装幀のシンプルなチェックは、恥ずかしさを減らす効果もあってカバーいらずのシリーズでした。シリーズ全部まとめて、熱烈復刊希望です!!

「ルイズ 父に貰いし名は」松下竜一/講談社文庫

三瓶ひとみ/ジュンク堂書店新宿店

松下竜一の仕事というハードカバーでは読めますがぜひ文庫での名作を。大杉栄、伊藤野枝の生き方は若い方にも強いインパクトを与えるでしょう。

「ル・ジタン」斎藤純/双葉文庫

花本武/ブックス・ルーエ

個人的に小説のおもしろさに目覚めさせてくれた一冊。そして装丁がたまらなくかっこいい。内容も実にクールで洒落た単館映画のような趣。もう一度読みたい。

「ルナ・ゲートの彼方」R・A・ハインライン/創元推理文庫

山口由美子/優文堂SBS店

 本当はこれ一冊で十分! というくらい面白くて、スリリングで、冷酷な一冊。卒業旅行先である辺境の惑星から帰れなくなった生徒達。そう、これはSF版『蠅の王』なんです。もともとはジュブナイルとして書かれたものなので、読みやすさも抜群。でも、ぐいぐい引き込まれた後に待っている結末がもう……。ていうかなんでこれを復刊フェアに入れないんですか、東京創元社さん! ちなみに、小川一水さんが好きな人にも絶対おすすめの本です。

「霊長類 南へ」筒井康隆/角川文庫

福田伸/竜文堂一之江店

こんなに面白い筒井康隆の本が絶版なんて許せません!

「ロスノフスキ家の娘」ジェフリ−・ア−チャ−/新潮文庫

山ノ上純/ダイハン書房本店

超名作『ケインとアベル』の続編です。最近『ケインとアベル』の方は、文字も大きくリニューアル発売されました。なのに続編が読めないなんて!他にもアーチャーの作品は名作揃いなのに、軒並み絶版になっているのが非常に残念です。

「私のエルヴィス」プリシラ・プレスリー/新潮文庫

江川惠里加/三省堂書店そごう千葉店

美しい絶頂期を過ぎてしまってからの彼に興味があるのですが奥様が書いた本、ということでとても読みたい本なのです。